私たちは「道具が体の一部として(つまり眼鏡や靴のように)生活の武器となれば、それが自立への第一歩になる」と考えています。
できることを見つけて“させる”のではなく、条件をやさしくすることで“自分でする”にしたいのです。
そんな「自立支援」の考え方に賛同してくださり、より理想的な生活用品づくりに協力してくださったのがコムスさんです。共同でプロデュースした低座面のイス「イーザー」、六角テーブル「間(あわい)」、6輪車イス「ビーグル・シックス」は、まさに生活の武器となるような自信作に仕上がりました。
現場の声に応え、試行錯誤を繰り返しながら創り出されたコムスの商品。
使ってみれば違いがすぐに分かるものばかりです。
木のぬくもりと高級感がいつも生活に彩りをあたえてくれます。
多くの皆さんに自信を持ってお勧めしています。
開発商品
上野 × 有限会社コムス
六角テーブル 間(あわい)
(用途に合わせて組み合わせ自由!
笑顔の見えるテーブル)
少し低め(高さ65cm)に設計した六角形のテーブル。
中央で2つに分かれるのがポイントで、用途に合わせて自由に変形させることができます。
座り心地がよく、座位姿勢が安定するEASERも併せてご利用ください。
一般の長方形テーブル
一般の長方形のテーブルは食事の時など自らの占有スペースがはっきりしないため、意外と落ち着かないものです。また関係性の意味からも両隣り、正面付近の人以外とは交流がとれません。
六角テーブル
1辺が一人一人の占有スペースとなることで、隣りを気にすることなく、落ち着いて食事や作業ができるテーブルです。 座ると全ての人が視界に入り、近すぎず遠すぎない自然な距離が、人間関係を豊かにします。
商品特徴
- 安定する構造
- テーブル本体(カバ練付フラッシュ構造脚部)は、ぐらつき等が起きないよう十分な強度をもたせています。
また、車いすから余裕をもって椅子へ移乗できるだけの幅に取り付けられ、そして低重心にて安定感があります。
- テーブル本体(カバ練付フラッシュ構造脚部)は、ぐらつき等が起きないよう十分な強度をもたせています。
- 計算されたテーブルの高さ
- 高齢者が食事や作業をするときに適した理想的なテーブルの高さである65cmを標準に設定。
高さ65㎝を中心に1㎝ごとに寸法指定もできますので、ご相談ください。
体格に合わせて高さを(64㎝・63㎝・62㎝・61㎝)選択することができます。
- 高齢者が食事や作業をするときに適した理想的なテーブルの高さである65cmを標準に設定。
※テーブルの高さの計算方法
(座高÷3−1)+ 座面の高さ
84(日本人高齢者の平均)÷3−1+38(日本人高齢者の理想値)=65cm
- コミュニケーションを豊かにする設計
- 中央で2分割できるようになっているのが、このテーブルのもう一つの特徴です(図①)。
組み合わせ方によっては六角形以外の形にも自由に変化させることができます。
例えば、複数のご利用者さんの顔を見ながら一緒にお茶を飲んだり会話を楽しんだり(図②)、行事やレクリエーション等、目的や用とに合わせて多種多様な形を作り出すことができます。
- 中央で2分割できるようになっているのが、このテーブルのもう一つの特徴です(図①)。
商品種類
- 1辺が90㎝の正六角形になるテーブル
- 人が両肘をあげて作業を行っても隣りの人とぶつかることのないようにするには、一人当たり90㎝幅の占有スペースが必要とされています。
- 1辺が80㎝の正六角形になるテーブル
- 1辺が80㎝と、ひと回り小さいテーブルもご用意できます。食堂や喫茶ルームなどでは、ちょうど良い大きさです。
僕の研究所には、このタイプ(80㎝)を展示しています。
- 1辺が80㎝と、ひと回り小さいテーブルもご用意できます。食堂や喫茶ルームなどでは、ちょうど良い大きさです。
利用者の声
- 現場から六角テーブルと規制のテーブルとでは、利用者さんたちの会話の量や盛り上がり方が全然違うと言われました。
六角テーブルの方がお互いの“関係”がはるかに豊かになるというのです。
このテーブルをプロデュースし「間」と書いて「あわい」と読ませた上野文規氏の感性にはまったく脱帽です。
安心できる居場所があって、相手との心地よい距離もそこにあり、その「間」があるから、豊かな関係が結び合える…そんなメッセージが伝わってきます。
この六角テーブル「間」は、利用される方たちの心身の機能や障害に対応し、ごく自然な形で自立しやすい条件を作り出すとともに、お互い同士を豊かに結び付け合う「関係づくり」のためのテーブルなのです。
- 今まで食事介助していた(介助しないと食べられないと思っていた)ご利用者さんに、六角テーブル間(あわい)を使って頂きました。
とても気に入ってくださり、穏やかないい表情をされていました。
食事をお出しすると、手づかみでモリモリ食べ出したときは、スタッフ一同感激しました。今まで、条件が悪いために自分で食べることができなかっただけなんですね。
- 高さ62㎝の六角テーブルと高さ36㎝のイーザーを購入しました。
「随分低いなぁ」というのがみんなの第一声でした。
使い始めてみると、姿勢が安定してすごく楽だし、落ち着くものだから、何をするときでも自然にみんなが集まるテーブルになりました。
私も日誌を書くときには必ずつかっています。
- 毎日、テーブルの形を変えて使っています。
職員も利用者さんも「今日はどんな形にしようかぁ?」と、遊び心いっぱい。毎日変わる空間を楽しんでいます。
使用事例
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考案者メッセージ(コンセプト)
“自分でする”ことが増えるように道具を工夫する、それも自立支援の一つです。
発明・監修者
上野文規