開発商品

上野 × 有限会社コムス

Vehicle6
(室内専用6輪車椅子)

【この商品は2023年末をもって製造・販売終了となりました】


狭い廊下やトイレでもラクラク方向転換

成人及び、一般高齢者の体型に合うよう、座面の高さ、座奥行き、座面をコンパクトEASERとほぼ同型)にした車イスを作りました。ハンドリムが握りやすく自走しやすい上に、低座面なので足駆動もラクラク。 また、6輪にしたことで全長が短くなり、小回りがきく構造です。 その場でクルクルと快適に回転できます。 これなら狭い廊下やトイレもスイスイ、方向転換もラクラク!!
室内専用としてお使いください。

商品特徴

  • 小回りがきく6輪構造
    • 車軸と重心がお尻の真下になり、ハンドリムが握りやすく、肘関節の可動域を有効に使える。
  • 座奥行が短い、座面が低い
    • 膝の裏側にスペースができ、底床であるため足裏の接地面が増え、(片)足で駆動しやすい。
  • フットレストは内側に収納
    • 使い勝手がよく、(片)足で駆動しやすい。
      収納時は全長が短くなり、約85cm四方で方向転換可。
  • 選べるカラー9色
    • アイボリー、黄色、たまご、オレンジ、赤、ローズ、薄緑、濃い緑、うぐいすの9色からお選びいただけます。

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Concept

考案者メッセージ(コンセプト)

車椅子にも内履き、外履きがあっていいじゃないか!

人にはできる事と、できないことがあります。
とりわけ高齢者や障がい者の方たちは、際だって「できない」事が多くなります。
それも高度なことではなく、日常のあたり前にできそうな事が難しくなるのです。
その事が、意欲までをも必要以上に低下させてしまうのではないでしょうか。
できなくなる理由は、本人の機能レベルの低下もありますが、中にはできる条件がないために、という理由が増えていないでしょうか。

例えば、車イス。
多少は自力で駆動できるのに、思うように進まない。
方向転換する広さがない。
後に関節等を痛め要介護者…いうパターンが多いのではないのでしょうか。
考えてみると、人間は肘を曲げ、肩よりも後方のもの(ハンドリム)を握る行為は意外に難しいものです。
さらにそれを前後に駆動するとすればなおさらです。

従来の車イスは、車軸がおしりの後方にあり、また座幅が広い為、ハンドリムを有効に使えません。
同様に重心も後方部に位置するため、全長が長く、方向転換にも130cm四方以上、(介助の場合は150cm四方以上)がスペースとして必要になります。

施設、病院等はもとより、改造を行った家の中でも身体の一部として(つまり私たちのメガネや靴のように)生活の武器となり、自立への第一歩となるはずです。
できる事を「させる」のではなく、条件をやさしくする事で「自分でする」にしたいのです。
「屋外はどうするの?」「段差は?」と、いろいろ意見もあるでしょう。
でも私たちだって、内履きと外履きがありますよね。
天候(条件)によって靴を履き替えますよね。そう考えられませんか。
屋内では自分らしく自分のペースで。

でも外では人に手を借りた方がいいですよね。コミュニケーションの場なのだから。

発明・監修者

上野文規